文学フリマに参加して自作の本を売ってきました
「文学とは何か?」なんて聞かれても答える言葉を持たないので困ってしまうのだけど、文学フリマは小説・詩歌・批評の同人誌即売会だ。
同人誌即売会でもっとも有名なのはコミケ(コミックマーケット)なのだが、コミケはマンガアニメの二次創作がメインである。文学フリマは二次創作が禁止されているうえに、扱っているものが小説や詩歌だ。大きなくくりでは同じようなものだが、内容や雰囲気に関してはかなり違う。
そんな文学フリマに参加してきたので、会場の様子などをお伝えしたい。
いきなり余談
せっかくなのできちんと許可を取って、企画を通せば個人のブログではなくどこかもっときちんとしたところに載せてもらえたかもしれないのだが、当日そんな余裕もなかったのであきらめた(つまり面倒くさかったのだ)。
他の面白そうなサークルに話を聞いて記事にしてもいいと思ったのだけど、以前文学フリマで面白いと思って見ていたサークルについて、後にライター(ブロガー)さんが「あそこは原稿くれって言うから送ったけど連絡もないし載せてもないみたいだし、なんなんだ」などとツイートしているのを見たり、どこで地雷を踏むかわからないので、面倒になったのだ!(面倒になったのだ!)
モノレールに揺られ会場へ
開場である東京流通センターへは浜松町駅からモノレールに乗って行く。
「モノレール」という響きだけでわくわくする。
JRなどに比べて少し交通費が高くなるのだが、モノレールに乗るという行為は特別な気分にさせてくれる。
即売会にはある種の非日常を味わいに行くので、むしろちょうどいいのかもしれない(近くて安ければそれに越したことはない)。
なるべく前の車両に座って景色を楽しんだ。
会場の様子
面倒くさいのでざっくり写真だけで紹介しよう。
こんな感じだ。
会場は大きく小説エリアと評論エリアに別れており、今回私は評論エリアにブースをとったのでこれらの写真は評論エリアのものである。
私のサークルは小説も評論も扱っているのでどちらを選んでも良かったのだけど、小説エリアには小説しかないが、評論エリアにはよくわからないものが色々あって面白いので評論エリアにした。
今回もちょうど真後ろあたりに「ぷよぷよ」をつくったゲームデザイナー米光一成さんのブースがあったり、さらにその奥に「この杏仁豆腐がすごい!」という杏仁豆腐の評論? をやっているサークルがあったりと眺めているだけでも面白かったので、評論にしてよかった。
(小説エリアは小説エリアで変なものがあって面白い)
うちのブース
これがうちのブース。「推理小説反省会」という名前で出展している。
篠澤寄夫・青崎有吾・森煮豆仁の三人で活動しているサークルだ。
同人誌の内容については、サークルのサイト(こちら)かWebカタログ(こちら)をご覧いただきたい。
今回は二回目の出展で、前回に引き続きミステリを使った企画本を頒布した。
左にあるのが本誌の企画で使用した「表紙かるた」本の表紙とあらすじでかるたをやるゲームだ。これが意外と好評で、ミステリに興味のない人でも「なんですか?」と立ち止まって見ていく人がけっこうな数いた(展示のみで販売はしていない旨を告げると「あ~」となった)。
もう一個自作カードゲームを展示していたのだが、「デザインやイラストの仕事してるので、本格的にカードゲームとかつくるときはお力になれると思います」という営業があったり、ボードゲームが人を呼ぶ力はつよいようだ。
他にも「ここは何のサークルですか?」と訪ねてきた方が、よくよく話を聞いてみればこのミス大賞隠し玉でデビューされた人気作家だったり、数個隣のブースに本当に有名な批評家の方がいらしていて「うわ! 〇〇〇さんじゃん!」と騒いでいたら、青崎くんが呼び出されてご挨拶していたりと、いろんな人がいました(いろんなひとがいました)。
カレーがうまい
600円(閉会間近は2個で600円になる。チャンス!)。うまい。
売れた
新刊は完売! 既刊は半分くらいはけました。よかったです。
おしまい
たのしかったです。
良い
乗り換え駅でみつけたとても良い広告。
新 都 市 型 ア パ ホ テ ル
以上です。