100円ショップで大きめB4サイズトレース台を自作する
トレース台(ライトボックス)が欲しくなったのですが、まともに買うと安い物でも5000円ほどする。ちょっと高い……。
よくわからないまま、「結局は光る板だろう」ということで、自作してみることにした。
調べてみると、多くの人が試みている様子。100円ショップのA4クリアケースにライトを入れるタイプが一番楽そうだ。
ただ、せっかく作るのなら大きい方がいい。できればもう一回り大きいB4くらいは欲しかった。
100円ショップを探して見つけたのが上の写真のカゴだ。クリアケースはやはりA4までのサイズしかなかったが、このカゴをひっくり返して中にLEDライトを入れれば簡易トレース台になりそうだ。
ライトは置き型のものを3つ購入。中に入っているLEDも3つと少なく、光量はあまり期待できないが、懐中電灯を改造するよりは簡単で安あがりだろう。
さきほどのカゴを逆さにしてみると、かなりたわむので、強度の補強のために同じものを2つ購入して重ねて使うことにする。
それでもまだ天板部分の強度に不安があったので、B5サイズのクリアケースを2つ並べて、カゴとカゴの間にできた隙間に配置した。
上からカゴを重ねるとこんな感じ。軽く押してもそれほどたわまなくなったので、上にアクリル板を載せればどうにか実用レベルの強度にはなりそうだ。
この状態で中にライトを入れてみたこのライト、一つにつき単三電池が3本も必要で、電池が足りなかったので2つしか光らせていない。
補強用のクリアケースも、赤い留め具が影になったので位置を変えている。
正直な感想は「中で何か光っているな」といったものだ。この光量で大丈夫なのか、非常に不安である。
手元にあったコピー用紙を置いてみた。ぎりぎり透ける……が、コピー用紙程度ならトレース台がなくても重ねれば透けるので、なんのテストにもならないことにやってから気付いた。
重ねた状態で机に置いて撮影。トレース台とは。
「傾斜があるといい」と聞いたので、傾斜をつくる工夫もした。
靴箱に靴をしまうための便利グッズである。見つけたとき、「これだ!」と大興奮したのを覚えている。
裏返した状態。この上にさきほど作ったトレース台を設置すれば、いい具合に傾斜がついて作業しやすくなるのではないかと考えたのだ。ナイスアイディア!
アクリル板が売っていなかったので、製菓用のマットで代用。ちょうどよく半透明なのだが、薄くて頼りないので、このうえで絵を描くのはおそらく無理だと思う。あとでアクリル板を買いに行くつもり。
そしてそれら全てを組み合わせたものが、こちらである。
机からトレース台の最も高い部分まで、およそ20cmある。作業用机の上に、20cmの箱を置いてそのうえで絵を描くことを考えてみてほしい。おそらくものすごく邪魔なはずだ。
ただ光る板でしかないトレース台が、なぜ5000円もするのか、ようやく理解できた。そういえば、高い物は薄型を謳っているものがおおかった。そうか、そういうことだったのか。
ちなみに材料費は100円ショップの商品11個で1100円である。カゴを2つ重ねる必要はなかったし、傾斜もいらないし、ライトは一つ使っていない。無駄なものを省けばカゴとライト2個、製菓用マットの4点400円で済んだような気もする。
次はもっとうまくやろう。
トレース台を自作したかったんだけど、どうも少し光るゴミが出来上がったっぽい pic.twitter.com/wkFlVEQE4o
— 能登たわし (@nottawashi) 2016年6月29日
2016年7月6日追記
まともに使えるようにするまでの改善の記録はこちら