ブックオフに歩きスマホ!自作ブックカバーにハマる
文庫本を買うとき、待つのが嫌なのと面倒そうなのでブックカバーはかけてもらわない。家で読むのならいいのだが、最近は持ち歩くことが増えたので、本がどんどん傷んでいく。
読めればいいとあまり気にしていなかったけれど、試しにコピー用紙を巻いてみたら案外ブックカバーとしてきちんと使えてしまった。
A4のコピー用紙でいいのなら、好きなものを印刷すれば、オリジナルのブックカバーになるぞ。これはいいと思い、いくつかつくってみた。
ありそうでないブックオフのカバー
ロゴは勝手に使っているので怒られないか心配ではある。
あれだけ本を売っているのにブックオフではブックカバーをかけてもらえない。
中古なので当たり前といえば当たり前なのだけど、一時期各地の書店のブックカバーを集めていた自分としては少し物足りなさを感じる。一応ブックオフのサイト上でオリジナルブックカバーを配布しているのだが、「そうじゃない!」と強く声を大にして言いたい。
おれが欲しいのはこんな小洒落たカバーではなく、もっとブックオフ感のある泥臭いやつだ。ほのかにブックオフの香りがするような、少し黄ばんだ紙が良い。
本が傷むのであまりよくない置き方。
てきとうにロゴを印刷して勝手にカバーをつくった。
これを思いついたときは「ありそうでない!」と大興奮だったのだけど、周囲の反応はあまりよくなかった。
新品で買っても中古っぽく見えてしまうのが少し気がかり。
ブックカバーのつくりかた
知っている人には当たり前すぎる情報になるが、簡単にブックカバーの作り方を書いておこう。
文庫本のサイズに合わせて紙の上下を折り、左右の片方をてきとうに折っておく、あとは実際に巻きつける際に長さを合わせてもう一方を折ればいい。
文庫本自体に罫線がはいっているのは珍しい気がする。
ちなみにこれは、このとき読んでいた岡崎琢磨さんの本です。おすすめ!
紀伊国屋でバイトしていた友人にも確認したので、折り方自体は間違ってないはず。
この線はこのあと別のカバーをつくるときに活躍した。
何を読んでいてもマンガに見える
あとで気づいたけど表紙と裏表紙が逆だった。
読んでいる本を知られるということは、頭の中身を覗かれるにも等しい。
自分自身も電車などで本を読んでいる人を見かけると、つい「あっ、東野圭吾!」と思ってしまうことがある。本を保護するという以上に、何を読んでいるか知られないという目的が、ブックカバーにはある。
そこでこの「マンガに見えるブックカバー」だ。これならば、「マンガを読んでいるのだな」としか思われず、それ以上頭の中身を想像されることはない。
折ると急にブックカバーらしさがでる。
表紙にはフリー素材サイト「いらすとや」を利用した。
いらすとやは本当に便利で素晴らしいサイトなんだけど、インターネットの文脈では使われ過ぎて、そろそろ目にしても「またいらすとやだ!」という反応をするだけで、肝心の内容はまったく頭に入ってこないのはどうにかならないものか。
写真ではわからないが、折る箇所の目印になる線も印刷されている。
表紙のサラリーマンとサブタイトルがミスマッチ。
歩きスマホGO
最後にもうひとつ。「歩きスマホしているように見えるブックカバー」だ。
顔の部分に合わせると、どうしても妙に姿勢が良くなる。
歩きスマホが問題視される昨今、このブックカバーを使うことですれ違う相手に歩きスマホだと錯覚されることができる。特にメリットはないうえに、本を読みながら歩くのも同様に危険である。
鏡に反射させて写真を撮ると、自撮りおじさんに見えて気持ち悪い。
作り方は簡単、鏡に向かってスマホで撮った自分の姿を、ブックカバーに合うサイズで印刷するだけだ。
この腕をあげて鏡越しに自分を撮るポーズ、少し前に話題になった水着で自撮りをあげている裁判官の人か、Twitterなどでたまに見る外国のマッチョの人を連想した。
自撮りをしていいのはアイドルかマッチョだけだ。自分でやっておいてなんだが、この写真に対する嫌悪感は相当なものである。
20枚ほど撮影して一番ぴったりだったもの。
これをつくったタイミングで、ちょうど友人がうちに遊びに来たのでお願いして使用しているところを撮ってもらった。
笑ってはいたものの、面白いと思っていたのか、苦笑いだったのかはもう思い出せない。
顔が映らないのでわかりにくいが、これはその友人です。
ある程度髪型と体格が似ていれば、本人でなくても使うことができる。
これの撮影を頼んだ人(さきほどの友人とは別の人)は「恥ずかしい」としきりに言っていた。
部屋の中で撮ったときには気にならなかったが、屋外だともう少し大きく印刷しなければうまく合わない。
すれ違う人に妙に小顔な人が異様に小さいスマートフォンを持っていると勘違いされてしまう。次に作るときは気をつけよう。
ちょうど後ろに歩きスマホの人が。
サイズを合わせようとするとどうしても寄った位置になる。ここまで近づいてしまえば、歩きスマホではなく、歩き読書だとばれる。
おれが後に大物になったとき、この姿で銅像にされてしまう。
この写真を撮るために、わざわざシャツを着替えました。
スマホじゃなくても歩きながらはやめましょう。
おしまい
このフォーマットでかくとなんでもそれらしく見えるからすごいな~
あとで気づいたのだけど、デイリーで同じ切り口でもっとよくできたものを北村ヂンさんがやってました。(岩波文庫風ブックカバーで賢く見られたい - デイリーポータルZ:@nifty)うひゃ~。
ブックカバー自体はかなり簡単につくれるので、また何か思いついたらじゃんじゃん作っていきたいと思っとります。何か思いついた方はぜひご一報を。
マンガカバーは本当に使っているのでボロボロになった