劣化看板コレクション
赤い塗料は日差しに弱いそうで、屋外の看板だと退色して読めなくなります。
他にも鉄板が錆びてしまったり破れたりで読めなくなってしまった看板は街の至るところで見ることができます。
もともとなんて書いてあったんだろう?
予想する楽しみとともに、街に流れる時間の経過を感じることができます。
劣化看板。
略してレッカンバン。
そんな看板を集めました。
こちらは非常にわかりやすいタイプ。
「犬の糞(お断り)」のお断りの部分が赤で印刷されていたために、ただの「犬の糞」になってしまっています。
これも同じタイプ。
おそらく「(あぶない)からはいってはいけません」でしょう。
これはかなり大胆な劣化。文字だけでなく本体もかなり劣化しています。
「グリーン( ) 焼肉( ) 禁止( )」と断片的にしか読み取れません。
北海道の公園で撮った写真なのですが、道民は広い公園があるとすぐに焼肉(バーベキュー)をする習性があるので、それを禁じているようです。
ちなみにこの公園の奥まで歩いて行ったところ、焼肉をしている集団を見かけたので、この看板に効果はありませんでした。
こちらもなかなかのつわもの。
駐車禁止なのはわかるのですが、すぐ後ろに停まっている車が哀愁を増します。
よく街で見かける防犯のステッカーなんですが、ここまできれいに朽ち果てると逆にこの街では何をしてもいいような気になってきます。
少し変わり種として、剥がれてしまったタイプ。
もとはケーブルだったのかファーブルだったのか。
「ゴミを( )」
十中八九ゴミを捨てるなだとは思うのですが、自信が持てません。
この写真で注目してほしいのは文字よりむしろ下にいる人の顔。
劣化とは少し違った趣のこの貼り紙。
店主への応援メッセージが書き込まれ原型がわからなくなっています。
ちなみにこれを撮ったのは半年以上前なのですが、いまだにこのお店は閉まったままです。
あたたかい常連さんのためにも、早期の復帰を祈っております。
駅のホームから撮った一枚。
近づけば消えている文字も読み取れるのですが、電車に乗ったままだと、だたハートの中に「愛」とだけ書かれた異様な佇まいに圧倒されます。
愛がほしいときには訪れてみてもいいかもしれません。
劣化看板のなかでもひときわ異彩を放つこの一枚。
もう元の文字を読み取ることすらできません。
通常ここまで劣化したものは撤去されてしまうので貴重です。
「ここに落書きをした人は警察に通報しました!」
まさかの事後報告です。
一見民家の入り口に見えますが、某宗教団体の施設だったので、この通報は本気だと判断しました。
犬のトイレに関して何かを通告していることだけは読み取れます。
かろうじて読み取れる「常識」という文字が少しこわいです。
こちらもまたちょっと毛色の違うタイプ。
赤い丸が消えてしまい、ただピクトくんが切断された絵が掲示されることに。
こちらもイラスト関連の劣化看板。
おそらくゴミ関係の何かだったと推測されます。
ラストは特にお気に入りの一枚でお別れです。
かつて「フリーダム」だった場所。
以上です。