『街中いらすとや』収集
いらすとやという素材サイトをご存知でしょうか?
フリー素材サイト いらすとや
種類が豊富で使いやすい。かゆいところに手が届くフリー素材、さらには20点までなら商用問わず使えるということで、非常によく使われております。「いらすとや」という名前を知らなくても、イラストを見れば「ああ、あれね」と見覚えのある方も多いはず。
最近は街中でいらすとやさんのイラストを目にする機会も増えてきたので、見かける度に写真に収めるようにしています。
今回は『街中いらすとや』と銘打って、その一部をご紹介いたします。
まずはこちら。
新宿のヨドバシカメラにて撮影しました。
同時に三つ使われているのは少々珍しいものの、『街中いらすとや』としては、あまりポイントは高くありません。
同じくこちらもあまりポイントは高くありません。むしろこちらは毒デザインとして評価したいところ。少しわかりにくいのですが、写真中央の女性のアイコンがいらすとやです。
さて、上記2点の評価がなぜ低いか説明すると、うえのものは家電量販店、したのものはケータイショップと、どちらも意外性がありません。
『街中いらすとや』では「えっ、こんなところでも!?」という驚きを最重要視しているので、上記のようなものはあまり高評価に繋がりません。
もちろんweb上で使われているものは0点です。
ではどういうものが好きかというと、こちらの上野公園の注意書きが代表的です。
役所がつくった注意書きやポスターはデザインが壊滅的な印象があるので、いらすとやのような気の利いた素材をこういった場所で見つけると「おっ」と思わずうれしくなります。
注意の対象がドローンと比較的新しいものなのに、これだけ日焼けして古びているところにもぐっときますね。
同様にこちらは上野の動物園内で撮影したもの。
きらびやかで視認性の悪いデザインと相まって大量の素材が使われており、これは非常にポイントが高いです。
公的なものだと他には、こちらの年齢確認のポスター。これもなぜか妙に日焼けしていてそそられます。
なぜか地域の盆踊り大会での遭遇率が高かったです。
「盆踊り フリー素材」「盆踊り イラスト」などで検索してみましたが、一ページ目にはでてくるものの、検索順位は5番目くらいだったので、いらすとやには盆踊り担当者を引き付ける何かがあるのでしょう。
賃貸情報のチラシにも花火を見る家族が使われていました。
着物のフリー素材は意外と少ないのでしょうか。
最近見つけて嬉しかったのが、ドン・キホーテの店頭にあったこちら。
ドンキという場所はいかにもありそうなので、それほどポイントは高くないのですが、ぐっときたのは弁慶というチョイス。
シンプルな男性や女性などはよく見るのですが、弁慶が使われているのは初めて見ました。
使われている場所で驚いたのは、宝くじ売り場で流れている動画です。
たまたま通りかかって目に入ったときの衝撃、意外性はナンバーワン。
他にも宝くじに当たった人のイラストも使われていたようなのですが、写真に収めることはできませんでした。しばらく宝くじ売り場に通いつめようと思います。
同じく遭遇場所の意外性ではこちらが群を抜いています。
なんとダイソーの英会話帳の表紙に使われていました。
商用利用OKとはいえ、商品の説明書きやPOPではなく、商品そのものに使ってしまうケースは稀でしょう。大手100円ショップならではの胆力に感服です。
最後に一番のお気に入りを紹介します。
一見みどころのあまりない、地域のイベント告知ポスターなのですが、気になる点がひとつあります。いらすとやの素材は基本的にすべてカラーなので、白黒のものや線画は公開されていません。
どういうことなのか、少し拡大してみましょう。
おわかりいただけたでしょうか?
そう! この線のがたつき、うえからなぞって写し取っています。パソコンの画面にイラストを表示して、ディスプレイに紙を押し付けながら震える手でイラストを写し取る老人を想像してください。
最高です。
以下、撮ったもののそれほど特徴のない写真でお別れです。
ありがとうございました。
(※記事中で紹介した写真のいくつかは逆襲さんに送っていただいたものです。ありがとうございます)
引き続き収集に努めてまいりますので、みなさまも街中でいらすとやを見かけた際は、ぜひこちらまで写真をお送りください。
(決まり文句的な締めではなく、本当に送ってほしいと思っています)