アパ水
アパホテルというホテルがある。
これが外観。以前泊まったときになんとなく撮った写真なのだけど、どうみてもダンジョンだ。最上階にサイクロプスとかギガンテスとか、そういった強そうな名前の何かが住んでいるのは間違いない佇まいである。
よく見ると外壁にAPA HOTELという文字とともに、人間の写真が掲げられている。生贄でもなければボスモンスターでもない。これがアパホテルの社長なのだ。
この社長、かなり有名な方で、ホテルではレトルト食品のアパカレーやアパラーメンなども販売されており、それらのパッケージにもこの社長の顔写真が使われている。
そんな中でも私が特に好きなのは、アパ水だ。アパ水。アパホテルのミネラルウォーター。
もちろん社長の顔写真が使われている。
カレーやラーメンはフロントで購入しなければならないのだが、このアパ水だけは宿泊者に無料で配られる。配られると書いたが正確には部屋に一本置いてあるのだ。
一泊だけの利用であれば、このアパ水を見るのも一度だけ、一晩だけの関係で終わってしまうのだが、連泊となると話は変わってくる。
二年ほど前に札幌に二週間ほど出張に行った際、アパホテルを利用したのだが、疲れて部屋に帰ってくると、冷蔵庫の中に新しいアパ水が!
疲れた身体にこのほほえみは効く。
アパホテルでは清掃の際にベッドメイキングやタオルの交換だけでなく、アパ水も補給してくれるのだ。
その後、より多くのアパ水を手に入れるため、ホテル生活の中でアパ水を集める法則を模索し始めた。
重要となった法則が下記のふたつ。
・未開封のアパ水が部屋ある場合補充はされない
・空になったアパ水は捨てられてしまう
つまり、補充されたアパ水を飲み、空のペットボトルをカバンにいれて持ち歩けば、手元にはどんどん新しいアパ水が貯まっていくのだ。
そうして集めたアパ水の写真を、みなさまにもご覧いただきましょう。
はい。
はい。
以上です。
パン
あの人気コンテンツが帰ってきた。
はい。
味をつけます。
にゅるっと。
贅沢にふたつ。
二枚目は違う味。
にゅるっと。
これもふたつ使う。
食べた。
物足りない……。
……。
…………。
………………。
ごちそうさまでした。
お笑い芸人は面白いタクシーにたくさん乗っていてうらやましい
昨日ひさしぶりにタクシーに乗った。
半年くらい前に遅刻しそうになって乗ったとき以来だ。そのときは結局ギリギリで間に合わなかったように記憶している。
数人で移動するときに「じゃあタクシーで」となったのだけど、「そうか大人はタクシーに乗るのだな」と驚いた。自分だってもう25歳なのだから十分大人の自覚があってもいいのだけど、なかなかタクシーに乗る気にはならない。1時間くらいなら歩ける。
そこで乗ったタクシーの運転手はいいかげんな人だった。
表示が『回送』になっているのに止まったので、不思議に思っていたのだけど、ひとりが「回送になってますけど……?」大丈夫ですかと確認すると、運転手は無言でパチンとスイッチを押して『空車』に変えた。
間違えていたのか、気が変わったのかはわからない。
走り出して1分ほどたったころ、車道に出て大きく手を振っている男性がいた。タクシーを止めようとしているのだ。しかしこのタクシーには僕らが乗っている。「もしや」と思って表示を見てみると『空車』のままだった。「あっ」しかも隣にある時計の表示が11時11分。今は21時25分だ。
スピードをあげて男性を躱したあと運転手は「ふんっ」と言ってメーターを『賃走』に変えた。あの男性は乗車拒否されたと思って怒っているだろうか。
もともと一駅分にも満たないごく短い距離の予定だったが、ハプニングもありワンメーターも進まずに目的まで着いた。
ちょっとだけ面白いと思ったけれど、こうやってわざわざ書くほどではなかったです。その後も「今のタクシー……」などとは一切話題にせず、ご飯を食べて帰りました。おいしかったです。