梱包材がポテチにしか見えない

※この記事はサーバー代を払わなかったため閉鎖した あんぱん というサイトで過去に公開していたものです。

 

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先日、お歳暮をいただきました。
故郷の北海道から送られてきた冷凍されたジンギスカンだったのですが、割れ物扱いだったのか、箱の中には大量の梱包材が入っていました。 

 

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その梱包材がこちら。

 

梱包材としてはエアーパッキンや新聞紙などが一般的だが、これは珍しい形をしている。


もし「ポテチには見えない」という方がいたら眼科の診療を受けましょう。これはポテチそっくり。
しかし、突然「医者に行け」というのも失礼な話なので、今回はこれがポテチに見えない人のために、「ポテチに見える」と言われるまで頑張ってみましょう。

 




○本物と比較

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とりあえず、本物と比較してみましょう。
本物のポテチと緩衝材、何が違うのか。
まず形はよく似ています。重さの点でもどちらも軽いので同じと言っていい。少し力をこめれば割れてしまう耐久度のなさもそっくりです。
一番の違いは、やはり色でしょう。
色でしょう、なんて改まって書きましたが、そんなのは見れば分かります。ということで、緩衝材に色を塗ります。



○買う

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ということで、模型などの塗料を扱っている売り場に来ました。
梱包材はスチロール? なので普通の絵の具では色がつかないはず。
ここであえてラッカー系のスプレーを吹き付けて「うわあ! 溶けた!」と茶番を演じても良かったのですが、ひとつ500円くらいしたのでやめました。
以前おもちゃ売り場に勤めていたときに受けた研修で「発砲スチロールに色を塗るならアクリル塗料」と習った気がするのでそれを買います。


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製品の用途欄に「スチロール」と表記があるのでこれで大丈夫でしょう。


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ちゃんと筆も買います。ちなみにそのお店は正社員での採用でしたが身体を壊して半年で辞めました。 



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何色で塗ればよりポテチらしくなるか分からなかったので、「イエロー」「クリアイエロー」「オレンジ」の三色を購入。
レジで会計してくれた店員さんが、会計しながら隣でミスをした新人さんを詰っていたので本当に辞めて良かったと思っています。



○塗る

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家に帰って安心したところで、いよいよ梱包材に色をつけていきましょう。



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まずはイエローで塗っていきます。


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うーん、あまりポテチらしさはないような……。


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ものすごく手が汚れました。


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本物と見比べながら塗っていきます。


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何度か試行錯誤をしているうちに、イエローで塗った上からオレンジで汚すように色むらをつけるとそれっぽくなることが判明。この知識が今後の人生で役に立つ日が来るのでしょうか。

 

 

 


○できた

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はい。色を塗り終えた完成品がこちら。
アクリル塗料独特の光沢は否めないものの、かなりポテチっぽくなったのではないでしょうか。

 

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並べてしまうとさすがに分かりますが、たぶん50mくらい離れていれば間違って食べてしまってもおかしくないレベルです。50m先からどうやってポテチを口に運ぶかはいずれ科学が解決してくれるはず。

 

 

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袋の中にいれてみるとこれがかなりいい感じ。
パッケージの内側が銀色なので、光沢感がかなり誤魔化されました。
中に入っているのは梱包材です。本来外側から包み込むのが役割の梱包材がパッケージの中に主役として鎮座している貴重な瞬間です。

 


もう梱包材がポテチにしか見えない!

 




○逆転

さて、梱包材はポテチなんですが、ではポテチは梱包材なのでしょうか?

つまり、梱包材をポテチのように見せることはできたので、今度は逆にポテチを梱包材として使えないか、ということです。


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梱包材が送られてきたお歳暮の箱にポテチをざばーっと入れます。 

 


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上にさっきまで使っていたお皿を乗っけて、

 

 

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上からさらにポテチをかけます。
下の方に敷いているのがうすしおで、上からかけたのがコンソメ味。

 

 

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フタをしめてテープできっちりとめます。
これにて梱包完了!



○試す

さて、無事に梱包はできたわけですが、ポテチがちゃんと梱包材の役割を果たしているか試してみなければいけません。 

 

 

 

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とりあえず、箱を持って外に出ました。
振るとざらざら音がします。


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どうしよう……?

梱包材は衝撃から中身(今回の場合はお皿)を守るものなんだから、つまり衝撃を与えてもお皿が割れてなければ、ポテチは梱包材? ということで良いのでしょうか?

 

 

 

はい。

 

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ということで、投げてみました。


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「ガゴン!」と想定していたよりも大きな音がしてちょっとひやっとします。 

レギュラーで使っているお皿なので、もし割れてしまったら野菜炒めを食べるとき困るので、絶対に割れていて欲しくありません。


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念のためもういっかい。


 

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「ガゴン!」
「…………」


○結果

 

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家に帰っておそるおそる箱を開けてみます。

 

 

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おっ。

 

 

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おおおっ!

 

 

 

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おおー!!


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おおおおおーーーー!!! 

 

 

 

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無事だ!
二度も投げたにも関わらず、お皿は無事でした!
これなら多少荒っぽい配送業者に頼んでも大丈夫でしょう!

ダンボールが油で多少汚れるのは許容範囲です。
これからは緩衝材がないときはポテチで代用できます!





最初は「なに言ってんだ」と思った方も、ここまで読んでいただければご理解いただけたと思います。

 



つまり、梱包材はポテチであり、ポテチは梱包材である 

 

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これからは各自ポテチと緩衝材の区別がつかない生活を送ってください。


 




○おわり

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お皿に塗料がついてしまいましたが、オレンジソースだと思って我慢して使います